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2013年6月29日 (土曜日)

舞台」ドレッサー」の初日を観てきました ~ ネタバレ有の感想

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世田谷パブリックシアター シス・カンパニー公演「ドッレサー」の初日を観ました。

 2013年6月28日(金曜日)午後6時30分開演。

作 ロナウド・ハーウッド、訳 徐 賀世子、演出 三谷幸喜。出演 橋爪功、大泉洋、秋山奈津子、浅野雅之 他

 席はO席の22。センターブロックの右端でした。

 感想は「こんな大泉洋観たことがない・・・・」です。いい意味でね。

 以前、洋ちゃんやシゲちゃんの客演について、NACSの本公演とは違い役者としての新たな可能性が引き出されることは無いんじゃない…って書いたことあったけど、撤回します。

 少なくとも、今回の「ドレッサー」の洋ちゃんの舞台は 今までのどの役どころよりも高い技術を要求されていて、彼はそれに応えていました。大泉洋はすばらしい舞台役者です。

 ただ、「ドレッサー」は、アルバート・フィニーとトム・コーネイ主演の映画で観たことがあり、それと比較すると、「ノーマン」のホモセクシャルでどこか惨めな部分があまり感じられず物足りなくもありました。

 これは「サー」を演じた橋爪功さんにも言えて、とても魅力的な「サー」ではありましたが、映画版にくらべると傲慢さ、我儘度合が弱く感じました。

 決して 映画版の演出が一番の正解だとは思わないのですが・・・・

 役者さんたちの演技、演出は、回を重ねるにしたがい変化していくものだと思いますし、橋爪さんも洋ちゃんも非常に柔軟性に富んだ役者さんなので、毎回違うのではないかと思うのですよ。

 とにかく、初日で、この高いレベル。これから どのように洋ちゃんの「ノーマン」が、三谷版「ドレッサー」が進化していくのか楽しみです。

 

 

 

 

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2013年6月25日 (火曜日)

「海街diary」5群青を買いました

海街diary5[吉田秋生]

 この年になっても 必ずコミックが出たら買う漫画は、よしながふみの作品と吉田秋生の作品。特に 吉田秋生の「海街diary」シリーズは必須。

 NACSのお芝居に夢中になっているうちに 5巻がでていた。

 一見、特殊な設定なようにおもえる家族構成ではあるが、決して 珍しくも奇抜でも無い設定であることに気が付く。それを成り立たせているのが、この4人姉妹の間の「血の温かさ」であり、優しさなんだと思う。

 「血のつながり」は、一見無意味のように語られることも多いが、実際は 否定できない強さがある。この作品は それを正面だって説くわけはなく淡々とした日常の中での切り口で語っているのである。

 先日、テレビで「ドラマ化」してほしい作品NO.1になっていたようだが、私は反対。間違っても月9のような連ドラではやめてほしい。どんなキャストでも 納得はできないと思うから。

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2013年6月19日 (水曜日)

舞台「短いのん」を観てきました

 6月9日に 札幌に イレブン☆ナインショートレパートリー『短いのん。』の楽日を観に行ってきました。

 イレブン☆ナインは 納谷真大さんと太田竜介さんを中心に札幌を拠点に活動する演技ユニットです。私は 所属している江田由紀浩さんのファンなので 今回 劇王や演劇フェステバルで入選した作品を観れるということで、ちょっと頑張って行ってきました。

 感想は 頑張って良かったあ。  

Tirashi

 今回は

『オッツカッツ』

『失うモノを手に入れる』

『ひようりいつたい』

「アーユーレイディ?」

「俺はジャッジャー!!」

の5つの短編がベースになっていました。

5つの短編をオムバス形式で上演すると思いきや、「オッツカッツ」の土台に 4つの短編を組み込んでいく方式。

 完成度が高く 見ごたえがある作品でした。

 ただ、限られた時間ということで 今回は 5本とも初演の姿のままではなく、削られたり、演出が変わっていたようで、その辺が残念でした。

 特に 今回は 生「江田由紀浩」さん~を観るというのが、茶丸の第一目的の観劇だったので、江田さん主演の『失うモノを手に入れる』が大幅に短縮されていたのは、不満~    シュールな世界観を増幅させるために 台詞を早送りするという妙技は見せてもらったんですが・・・・ もっと、江田さんを観たかったあ~

 その一方で、とても良かったのは『ひよりいったい』。おんな役の方が嚙むガムの音が メトロノームのみたいに時間を刻んでいるのが印象的で、明速人さんの鍛えられた肉体と坊主頭の醸し出す、棒人間アニメのような世界観が面白かったです。

 他の3作も完成度が高くて良かったです。

 終わってみると、女優さんたちの元気が印象に残りました。自分も仲間にはいりたくなる感じで 楽しかったです。

 また、機会をつくって札幌に見に行こうと思ってます。

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「LOVE LETTERS ラヴ・レターズ」をみてきました~

 PARCO THEATER 40TH ANNIVIERSARY SPECIAL 「LOVE LETTERS ラヴ・レターズ」 2013年6月14日(金曜日)午後7時開演。

作 A.R.ガーニー、訳・演出 青井陽治 さん。出演は戸次重幸さんと伊藤裕子さんです。

劇場はパルコで 席はなんと Y列22~。

 エレベーターを降りると ロビーの壁面に、これまで出演したカップルの写真が広がっていてびっくり。22年間、述べ400組の、個性も年齢も違うカップルが同じ台本を読み続けてきた歴史がそこにありました。

 過去の写真の中に、ネクタイにスーツ姿の顕ちゃんや蝶ネクタイの琢ちゃん、黒っぽいスーツの鈴井さん、もう一つはベージュのジャケット姿の同じく鈴井さんがいました。
 
 そんな歴史ある朗読劇「LOVE LETTERS ラヴ・レターズ」に我らのシゲちゃん、戸次重幸さんが登場しました 。

 当然、チケット争奪戦はすごいだろ~と思ったら、ほんとに凄かった。私がかけた電話は8分後につながったけれど、何故かシゲちゃんの回だけ完売。

 その夜、お友だちからの「チケットがあります」、のメールに救われました。本当に ありがとうございました。感謝 感謝で 一人で歓声をあげていました。涙が出ちゃいました。

 これは ほんの序章・・・ 当日はもっと感激して 泣くことになりました。

          以下 完全にネタバレしています。

              heart

              heart

              heart

     本当に ネタバレしてますよ~。

 

 シゲちゃんは ソフトパーマのくるくる巻き毛ヘア。ベストだけのスタイルで 前半の部の少年期にぴったりの雰囲気。古いけど、萩尾望都の「ポーの一族」のエドガーを思い出しました。

(そう、洋ちゃんに夢中になったのも エドガーのようなくるくる巻き毛だったからなんだよね。)アメリカの上流社会の真面目なお坊ちゃまの設定のアンディ―にぴったりのスタイルでした。可愛いなあ。

 後半はこれに上着を羽織ります。巻き毛も気のせいか ふわふわ感が無くなっていたからムースをつけたんじゃないかなあ。上着ひとつで エリートっぽくなっちゃうシゲちゃんはさすがですな。

 対する伊藤さんのメリッサの前半は 白のプリーツスカートに白のニットのカーディガン。スニカーが印象的でした。後半はハイヒールに ニットのカーデガンの前が開かれ 黒のタンクトップが見えていした。耳には大きな輪のイヤリング。

 二人の印象は、とてもおしゃれで可愛いと表現が当てはまるんじゃなかな。イラスト風な、バックに花が来ちゃうような印象です。シゲちゃんも伊藤さんも もうすぐ40になるなんて 信じられない。伊藤さんなんてママだもんね。

 その雰囲気は 朗読が始ってもキープされることになります。日頃、舞台の演技は大きいシゲちゃんだから、きっと テクニックを駆使した台詞回しになるかとおもいきや、淡々とした口調で始まり、ちょっとびっくり。アンディは元々が生真面目な少年という設定だとは思うけれど、ここまで抑えるんだって思いました。もう前半はとにかく、ひたすら生真面目。一途でおかしかったです。時々、噛んで言い直したりしていたけれど、それでも 不器用なアンディ―の少年時代にあいまって許せる範囲だったと思います。

 メリッサを演じる伊藤裕子さんは 可愛らしいお金持ちの上流家庭のお嬢さんそのものだったと思います。 感情の起伏の激しい、心の赴くままに生きようとしているらしいメリッサは、女優さんによって 大きく印象が変わるだろうな、って思いました。伊藤メリッサは、最後までその育ちの良さを感じるものでした。過去には、名だたる女優がこの役にチャレンジしているから、「メリッサという女の一生」を もっともドロドロと表現した方もいたんじゃないかな。たぶん、その方が評価は高かったんじゃないかなとは思いますが、個人的には 伊藤メリッサは共感できて感情移入しやすかったので、好きです。

 今回の前半の部のアンディ―の設定は、洋ちゃんにあうのでは などと 他の子残念の方に怒られそうな考えがはしりました。でも 後半の部がはじまってしばらくすると、二人が結ばれたころから シゲちゃんの口調にクールさが宿り、以後 関係を清算しようとし始めたころの「冷たい演技」は光るものがありました。これは 洋ちゃんのキャラにはない シゲちゃんならではと思います。

 後半の部が始まっても、2人とも意外なくらい声質を変えてはいませんでした。座ったままの舞台で、50年近くにわたってやりとりした手紙を読むという形だから、年月の経過を表すには声色を変えるのが有効だと思うし、シゲちゃんは使い分けは上手にもかかわらずやららないんだなあ・・・です。話す速度は変わってましたが・・・ 。他の方々もなんでしょうか。

 幼なじみの恋人同士だったアンディとメリッサは、長い頃の手紙のやり取りがあだになり 結ばれることがないまま大人になっていきます。やがて軍隊に入ったアンディが日本駐在時に日本女性と恋愛をして結婚寸前まで行ったことから メリッサが切れ、結局、メリッサが先にアンディではない男性と結婚。一方のアンディは結局一人で米国に戻ってきてそれから結婚し、3人の子供に恵まれ、上院議員に~。

 ヨーロッパ映画の大河メロドラマのティストで話は進んでいきます。

 アートの道に進んだものの行き詰まり精神的に破たんしていくメリッサ。二人は再会し、数十年の時を経て不倫関係に。しかし 上院議員選挙が迫っており、スキャンダルとなったことを恐れたアンディーは 一方的に メリッサに別れを告げるのであります。私は、このあたりのシゲちゃんの冷たい台詞回しに、辛くなって泣いちゃいました。メリッサに感情移入してしまったのであります。

 メリッサは 自殺。(かな? 病死かな?)最後のメリッサの死を悼む手紙を メリッサの母に宛てて書いたアンディー。
 ここで 戸次アンディ―は 涙で台詞をとぎらせ 振り絞るように読み上げるのです。

 私は、ここで 書斎で1人 肩を震わせて泣いているアンディ―の背中を、扉の外で見つめている妻ジェインが見えました。大きな語り口ではなく、あくまでも自然に流れるようなシゲちゃんと伊藤さんの朗読は、私の感情移入を大いに許してくれるものでした。

 私は、この時は メリッサではなく、何故か 妻ジェインの気分で シゲちゃんの涙を見つめていました。メリッサがひたすら羨ましく、嫉妬に身をゆだねちゃっている自分にびっくり。会場ですすり泣きがおき、アンディ―にもらい泣きしているのに・・・であります。シゲちゃんは いったい誰を思って泣いていたのでしょうか。私にはわからないシゲちゃんの想いの先に 嫉妬していました。

 「ラブ・レターズ」という作品にはまりそう。別なく組み合わせでも、この作品を観たいです。次回は 2~3ステージ観ようと思ってます。

 この二人の組み合わせが初めてで良かったと思うのであります。シゲちゃんと伊藤さんのカップルはとても「ピュアな透明感のあるカップル」だったから。

 NACSだと洋ちゃんとリーダーがまだだから、二人のも是非!! 先にも書いたけど、洋ちゃんのアンディ―はシゲちゃん以上にはまり役だとは思います。ただ、いろいろな挫折を経験し、愛情深い森崎リーダーのアンディ―の方が、今の時点なら 味わいがあるのかなとも思いました。聞いてみたいです。

 また、もう一度チャレンジしてみたいと、シゲちゃんも伊藤さんも 自分のブログで言っております。年月を刻んだ二人の再演を希望します。きっと 別な「色」を見せてくれると思うのですよ。

 カーテンコールでは、挨拶の後、ふざけて伊藤さんに向かって両手を広げてみせたものの、すぐに引いて握手の手を差し出したシゲちゃん。そんなシゲちゃんに伊藤さんは ハグ。外国だったらキスだよね。ハグした時に伊藤さんの片足が上がり ロングのプリーツスカートが翻り、素敵でした。ハグされたシゲちゃんはびっくり、恐縮しまくりで可愛かったです。会場から笑いがおきました。シゲちゃんはその後伊藤さんに腕をさしだしたというか、腕を取られて退場・・・。拍手で、もう一度呼び戻されたときは、明らかに伊藤さんにエスコートされて、シゲちゃんはでてきて、笑いました。

 やっぱり シゲちゃんは素敵です。

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